泉州塩業鯨屋「羊水塩」をご存知ですか?

今日は泉州岸和田の天神山にある泉州塩業鯨屋さんを紹介します。
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まるでスタジオジブリの映画に出てきそうなノスタルジックなたたずまいですが、これ実は裏口なんです。
正面はこちら。
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うん・・・昭和な感じです。
直売もされているそうですが、基本的には販売店さんに卸されているそうです。
ここの商品の一つに「羊水塩」というものがあります。
これ!
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この「羊水塩」。読んで字の如く、水に溶かすと母胎の羊水(人体液)と主要ミネラル含有率が全く同じになるという優れもの。
どういうことかというと、生命は太古の海から生まれ、人は長い進化の途中で、海水を体内に閉じ込めたまま上陸しました。
何億年前かの海水と人体液のイオン組成は今でも同じです。つまり、母胎の羊水も「太古の海」です。
その生命の源「太古の海」と「羊水」を再現できるのが「羊水塩」です。
この塩は、調味用として使用していただくのはもちろん、なんと入浴剤としても使えます。
水道水と体内の水は全く異なるので、皮膚は成分・濃度・温度の異なる液体に長く浸すと変質してしまいます。
そこで、この「羊水塩」を風呂に溶かすと、皮膚の内・外の液体が同様の成分・濃度・温度になり、様々な効果があるようです。
ViVi」などの雑誌にも掲載され、その保湿効果や美肌効果も認知されつつあります。
泉州塩業鯨屋
さらに、代表の平川さんから興味深い資料もたくさん見せていただきました。
こちら↓
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これは浦賀にペリーが来たときに、幕府側が接待している様子を描いたものですが、焼き鯛の隣に容器のようなものが描かれています。
これは焼塩壺といい、壺に塩を入れたまま焼き上げたもので、江戸時代を全盛期として全国で愛用されていたそうです。
壺は使い捨てで、発掘されたものには刻印が刻まれていました。
これです↓
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わかりますか?「泉州麻生」と書かれています。「麻生」といえば貝塚。さらに・・・
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「天下一堺・・・」までしか読み取れません。
どうやら、泉州は塩業が盛んだったようです。
この泉州塩の由来は、猿丸太夫の末孫と言われる堺湊初代藤太郎が天文年間、今より約450年前に紀州雑賀塩を小壺に入れて焼塩を造ったのが始まりだそうです。
その後、泉州津田(現貝塚市内)でも天保2年(1645年)には焼塩が製造され、承応2年(1653年)には女院御所より「天下一」の称号を与えられました。
「天下一泉州塩」泉州は最古の高級調味塩の産地だったのです。日本全国で大名家、公家、豪商の家で愛用されていたそうで、「泉湊伊織」や「泉州麻生」の刻印入りの塩壺が全国各地で発見されています。
その焼壺のレプリカも見せていただけました。
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これ代表の平川さんの自作です。
「羊水塩」から泉州の塩の歴史まで、ほんまいろいろと勉強になりました。
泉州塩業鯨屋の皆様、代表の平川さん、ありがとうございました。
詳しい場所はこちら↓

えべっさん

 

2014/10/08 17:19 2022/09/28 10:23
山茶花

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